Yusuke Hatanaka

October 1, 2024

This month I read. Sep, 2024


読もう読もうと思っていたら翻訳本が出ていたのでようやく読んだ。
現実に存在するサービスのシステム設計について、サラッと解説している本。全体的にサクサク読め、それでいて内容は充実しており面白かった。
例えば、Slackなどのメッセージングサービスの設計についてや、YouTube、Google Drive など、身近に存在しているサービスのシステム設計について考えることができる。
残念なのは、翻訳がやや雑な点と、電子書籍としては非常に読みづらい点。文字サイズも変えられなければ、ハイライトも付けられないし、本文中のリンクも機能しない。紙の本をおすすめする。


複雑なテーマを扱っているが、読みやすい。
一部と二部に分かれており、一部で現在のイスラエルの誕生と現在に至るまでの歴史的な経緯がわかりやすく書かれている。教養として、というのはあまりに他人事だなと思いつつ、それもまた一側面なのかもしれない。関心を寄せることくらいしか出来そうもないというのが今のところの感想になってしまった。本書の冒頭に、問題の本質を端的に現した文章があり、印象的だったので載せておく。

 「僕は生まれたときから、自分の土地にある自分の家で暮らしてきた。両親も、おじいさんおばあさんも、ひいおじいさんおばあさんも、ひいひいおじいさんおばあさんもみんなここで暮らし、僕と同じように土地を耕してきた。いつも誰かに家賃を払っていたけど、ずっとここで暮らしていた。ある日、畑に出て、夕方家に帰ってみると、この人とその家族が僕の家の半分で暮らしている。僕が、〚おい、僕の家で何をしてるんだい?〛というと、彼は〚僕達はここから遠く離れた町を追い出されたんだ。近所の人は殺され、僕たちの家も焼かれた。ほかに行くところはないし、受け入れてくれるところもない。だからここに来たんだ。ひいおじいさんおばあさんの、ひいおじいさんおばあさんの、そのまたひいおじいさんおばあさんが、はるか昔に暮らしていた場所にね〛というわけで、どちらも正しいが、どちらもほかに行くところがない。」


古い本だが、新版ということで読んでみた。
内容はやはりそれなりに古い本だが、それでも思考の整理というテーマに対するエッセンスは散りばめられていると感じた。個人的に最も実感していてかつ有用だと思えた内容は、思考の整理とは、いかにうまくわすれるかであるという点だった。うまく忘れるためには、良い睡眠が欠かせない。
全体的に、整理学として定められたメソッドのようなものは語られず、作者はこのように考えているといった哲学的な内容となっている。

MVP(Most Valuable Publication)

About Yusuke Hatanaka

I'm working as a software engineer in Japan. I like reading, watching basketball game, and fishing. 
Not only the fact oriented but also intuition.