Shoho Kozawa

November 6, 2022

3年ぶりのアメリカ、10年ぶりのLAで感じたこと

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コロナが落ち着いて、はじめての海外出張でアメリカのロサンゼルスに行ってきました。カリフォルニアのどこまでも広がる青い空と、からっと澄んだ空気は、コロナが世界を止めてしまっても、これまでと全く変わりなく、空港を降りた瞬間から「あぁ西海岸に来たな」と感じさせてくれました。

アメリカのコロナ事情

様々なところから聞いていた通り、アメリカではコロナがあったことを忘れさせてくれるくらい全く何もありませんでした。たくさんのマスクを日本から持って行きましたが、結局10日ほどの滞在で1枚も使いませんでした。ホテルでも、レストランでも、Uberでも、オフィスでも、マスクをしてほしいと言う表示はなく、どちらかと言うと「マスクは任意」ですと書かれた看板をいくつか見つけました。日本のように「マスクの着用をお願いしています」と言う任意なのか強制なのかあやふやな表記ではなく、強制なのか任意なのかをしっかりと表示するのは、いかにもアメリカらしいと感じました。もちろんレストランで働く人やホテルのスタッフなどマスクをしている人もいますがかなり少数派で、お客に限ってはほとんどしていない状態でした。薬局などでは無料の抗原検査などを行っているようで、張り紙をしているお店も見つけました。消毒液は大きなショッピングモールや施設などには置かれているようでした。

これから日本に帰って、またマスクを持ち歩く生活に戻れるのかというのが少し不安になります。アメリカに来て、マスクという小さな持ち物が1つ減るだけで、これほどまでも自由な感覚になれるのは驚きでした。

確実に生活環境や治安が悪くなっている

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もう一つ言われていたアメリカの生活環境や治安が悪くなっているということについては、本当に悪化しているようでした。ベニスビーチまで歩いて5分くらいの道沿いに、キャンプ用のテントがずらっと並んでいる光景は正直かなりショックでした。ホームレスの支援施設の前には注射器の廃棄ボックスが置かれていて、道端にはゴミが散乱していました。

もちろんホームレスだからといって必ずしも危険というわけではないことは付け加えておきます。ただし自分の身を守るために治安に関する最新の情報を必ず確認しましょう。

とにかく全ての値段が信じられないくらい高い

物価がとにかく凄いんです。

アメリカでは、急速なインフレによって物価が大幅に上昇しています。そしてそれに加えて円安が同時に発生しており、日本円で給料をもらっている私たちから見ると、アメリカの物価は信じられないほど上昇しています。10日間で色々なスーパーに行ったり、レストランに行ったり、デパートに行ったりしましたが、「あ、これ日本より安いな」と思うものは、正直10日間で1つも見つけることができませんでした。正直1つもです。

現在1ドルが150円に迫る勢いですが、これは1ドル100円の1.5倍の感覚になるわけです。つまり20ドルは2000円ではなくて、3500円、40ドルは4000円ではなくて6000円と言うことになります。

逆に1000円は、1000円 ÷ 150円 = 6.6ドル、おおよそ6-7ドルが1000円くらいです。

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例えば、ロサンゼルスではレストランやバーでビールを頼むと7ドルから10ドルほど、高級ホテルでカクテルなんかを作ってもらうと15ドルくらいします。

7ドルと言うとなんとなく1000円くらいの感覚でいますが、まず7ドルに消費税とチップ15-20%が乗ると、ビール1杯が8-9ドルになります。日本円に換算すると、8-9ドル× 150円で1200-1350円です。おそらくこれが最安レベルかと思います。

少し良いクラフトビールなんかを頼むと10ドルくらいからになります。これにチップと税金で大体13ドルほどになるので、13 ドル× 150円で約2000円です。昔は13ドルと言うと1500円くらいの感覚でしたが、今は2000円ほどになります。

それなりのバーや高級ホテル、ワインやカクテルなんかを注文すると、1杯15ドルくらいかと思います。チップやサービス料、税金込みで約19ドル、日本円で2900円です。

ちょっとしたファミレスみたいなところでハンバーガーとポテトを食べようとすると、大体15ドルくらいです。それにビール1杯をつけると合計25ドルくらい、本当に簡単に5000円くらいかかってしまうんです。これがもし家族3人なら1回外食をすると大体15,000円、少しいいところに行くと簡単に20,000-30,000円が吹っ飛んでいきます。

本当に信じられないくらいお金がなくなっていくので、大袈裟ではなく日本の一般的な経済力だと、もうハワイなんて気軽に行けなくなる日も近いかもしれません

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大体サンドイッチが14ドル、2000円ほどです。これに飲み物をつけると、平気で2500-3000円くらいになります。

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ベニスビーチ沿いのおしゃれカフェで同僚とランチ。ハンバーガー20ドル、ビール9ドル、サーチャージ+税金で約4ドル、これにランチのチップ15%くらいで5ドル、全部で1人38ドル(5700円)です。

Lime で感じたアメリカの強さ

LAはとにかく街が広いため移動が大変です。Uber や Lyft を使いまくるのですが、ちょっとした距離だと Lime という電動キックボードが便利です。青空の下で、海沿いやビバリーヒルズなんかをLimeで走るのは爽快でした。

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初めてLimeを借りた時に驚いたのが、返却は「人様に迷惑をかけるような場所じゃなかったらどこでもいい」というところでした。レンタサイクルのようにステーションがあるわけではなく、禁止エリア以外であれば歩道の端などどこでも乗り捨てられます。逆に乗る側はアプリで近くに放置してある車両を探します。もちろん景観などの問題から放置禁止区域で返却しようとすると返却できなくなっています。その他に、たとえば走行禁止区域に入ったことをGPSが感知すると自動的に電源が落ちてただのキックボードになります。また歩道を走っていることが検知されたらアラートが出ます。

これを体験した時になんで合理的なんだろうと驚きました。ステーションすら設置せず、歩道の端に放置しても問題ないという社会の許容度に感動すら覚えました。「そんなことある?」っていうかんじですね(笑)

いいかどうかはわからないですが、UberでもAirBnBでもLimeも、こういう「とりあえずやっちゃう!」というところがアメリカの本当に強さだなと感じました。新しいサービスが高速に社会に浸透していき、人々の生活を劇的に変えていく。もちろん広がれば問題も発生する(たとえばUber運転手の労働問題など)から、そしたらその時に解決する。しかし大局的に見ればそのサービスはもう後戻りできないくらい広がっていると。よく言われる破壊型の事業創造がこの20年でこれほどまでにアメリカを強くした要因なのだと思います。そんなことをLimeに乗りながら感じました。

ちなみに日本ではLUUPというサービスが電動キックボードを展開しています。近年では、さまざまな活動を経て足枷となっていた様々な規制を撤廃することに成功しています。とはいえ、もちろん道路にキックボードを放置してはいけないし、ウィンカーをつけろとか、ブレーキランプをつけろとか、いろいろな規制はあるようです。



まずは3年ぶりに西海岸に戻ってこれて最高でした。この青空はプライスレスですね。物価は上がってますが、ガンガン働いて、ガンガン稼いで、また戻ってきたいと思います。

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