最近「どう思う?」という質問をすると、選択肢を出してくる人をよく見かけます。
たとえば、
たとえば、
「この事業を伸ばすために何をしたらいいと思う?」
という簡単な質問に対して、
「やっぱり会社としてどこを大切にするべきかですよね。Aを優先するならこれだし、Bを優先するならこれなので、何にプライオリティを置くのかによりますよね」
とか答えてくるパターンです。もしくは、
「限られたリソースでどこに張るのかということですよね。既存事業のAという領域なら〇〇が大切になるので、こうすべきだし、やはりBという新規に張るという判断なら、思い切って〇〇に注力するというのもいいかもですね」
一見、すごくまともなことを言っているように見えますが、これは何も答えてません。選択肢を整理しているだけであって、質問の内容である「あなたがどう考えているのか?」にはまったく答えていません。聞きたいことは、
あなたならどうするのですか?
という、その1点です。
選択肢を提示することは逃げ
「どう思う?」に対して選択肢を提示することは逃げだと思います。最悪です。自分で最後の結論を言いたくない、もっと本質的なことを言えば、不確実性に対して責任を取りたくないことの現れです。まだ「わかりません」という方がマシだと思います。それでもプライドを守るために「わかりません」とは言わず、選択肢を提示することで逃げているのだと思います。
もちろん、大人な議論の中では、議論をまとめるためや、わかりやすくするために回答の前段として選択肢をまとめることもあります。しかし、そのときであっても最後に「自分の個人的な意見はこれがいいと思っています」という個人の考えを必ず付け加えるべきです。常に自分がリスクをとって(本当はリスクなんてないんですが)意見を表明する。選択肢だけしか提示できないことは逃げであり恥ずかしいことだと思います。
もちろん、大人な議論の中では、議論をまとめるためや、わかりやすくするために回答の前段として選択肢をまとめることもあります。しかし、そのときであっても最後に「自分の個人的な意見はこれがいいと思っています」という個人の考えを必ず付け加えるべきです。常に自分がリスクをとって(本当はリスクなんてないんですが)意見を表明する。選択肢だけしか提示できないことは逃げであり恥ずかしいことだと思います。
質問をされた時のためにいつも妄想を膨らませる
どう思う?という質問はどこからでも飛んできます。
「今日の昼食は中華にしようと思うんだけどどう思う?」
から
「いまのチームの一番の課題はなんだと思う?」
「この1年、会社は何に注力したらいいと思う?」
といった重たい内容まで様々です。
これらの恐ろしい「どう思う?」に堂々と答えるには、どうすべきでしょうか?
私は「もし自分ならどういう選択をするだろう?」という思考実験をいつもグルグル回し続けるということに尽きると考えています。つまり「どう思う?」に対するリハーサルをするしかないのです。常に妄想を膨らませ「自分が意見を問われたらどうするだろう?」「自分が社長ならどうする決断をするだろう?」「自分が人事ならどう制度をまとめ上げるだろう?」「自分が上司ならどう判断するだろう?」「自分が総理大臣ならどうするだろう?」そんな妄想を何度も何度も膨らませるのです。
様々な事象に対して、常に何かしらの自分の意見を持つことを、空気のように当たり前にする訓練をすることが大切だと思います。
どう思う?に堂々と答える
たとえ妄想してないような唐突な質問が飛んできたとしても、選択肢に逃げず、そのときは自分の自分の考えを言いましょう。正解を求められているわけではない、聞かれているのはあなたの考えなのですから。
選択肢を提示して逃げるようなことをせずに、その場で自分の考えを堂々と答えよう。
「私は、こう思う」と。
選択肢を提示して逃げるようなことをせずに、その場で自分の考えを堂々と答えよう。
「私は、こう思う」と。
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