子供が今年の3月まで通っていた家の近くの認可保育園は、民間企業が運営をしている私立保育園でした。

私も子供ができるまで全く知りませんでしたが、認可保育園は公立保育園とは違います。

公立保育園と言うのは自治体が運営している保育園のことで、つまりは役所みたいなものです。私立保育園は民間が運営をしている簡単に言えば塾のようなものです。その塾のようなものの中でも、国の基準を満たせば国に認可され、認可保育園になることができます。つまり認可保育園には公立も私立もあります。

ご想像の通り、サービスレベルにはかなり差があり、同じ自治体の認可保育園でも広大な敷地の中に最新の設備を備えたして保育園もあれば、設立から何十年も経っていて設備も古く、規定も厳しい保育園もあります。

子供が通っていた私立保育園は、持ち物は最小限、毎日のお昼ご飯は保育園の中で調理師さんが手作り、仕事が忙しい時は電話すれば当日でも延長保育を受け付けてくれて、たまに体を休めるために土曜日保育を利用することもありました。5歳や6歳児になれば、外部から専門の先生を呼んで体操や英語を教えてくれたり、小学校の前になれば事前にひらがなやカタカナ、数字や算数といった基礎的な学習も保育園で対応してくれました。本当に感謝しています。

もちろん保育園によって様々かと思いますが、私の友人が流行っていた公立の保育園では、利用済のオムツは全て持ち帰り、お昼寝の布団も持参、仕事が長引いてお迎え時間を1分でもすぎると園から電話がかかってきて怒られていたそうです。これは公立保育園は先生たちは全員公務員、育児方針や規定も一律だからだと言われています。つまりルールに厳しい。一方でいい点としては、園が公共施設なので園庭が広いことが多いようです。

料金は実は公立の保育園も私立の保育園も、認可保育園なら保育料は全く一緒です（むしろ最近成立した保育園無償化のため、3-5歳児は無償です）。

どちらがいいかはあなた次第。

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子供が通っていた保育園は、民間が運営しているので園児、特に保護者に対しては顧客（クライアント）という意識が非常に強く、何かあるごとにフィードバックやご意見ご感想などを求めるメールが飛んでいました。イベントのたびに匿名のアンケートが配られ、その集計結果も公表されていました。園長へのフィードバックはもちろん、園の母体である企業へ直接フィードバックを出せるシステムもありました。より良い園にするためにはどうしたらいいか、日々改善が行われていました。きっと働いていた先生たちは顧客からの要望に対応しないといけないので大変だったと思いますが、毎日より良くするための改善が回っています。

一方で、今年4月から入った小学校は公立です。やはり予想していた通りですが保育園とはかなり違う。

そのなかで感じた一番の違いは、フィードバックフォームやアンケートがないということです。入学式やその前の入学前説明会、いろいろな場面で「こうしたらいいのに」とか、「これは良かった」「これは最悪」などありますが、それを意思表明する機会がない。フィードバックを広く受け付けてないのです。

フィードバックがないと、その行動が良かったのか、悪かったのかが分かりません。するとどうなるかというと、前のやり方を踏襲する、周りのやり方を踏襲する、つまり前例に則ることになります。きっとそうやって、今年は去年のやり方を、去年はその前の年のやり方は基本的にはなぞって行われてきたのだと思います。

実は先日あることに関する質問と意見を自治体に言いたいと思っていたところ、効果的にフィードバックを送る方法を見つけてしまって、それは「市長への要望」や「市政への要望」というところから送るということです。公立学校は自治体の管轄なので、ここからフィードバックすることができます。

自治体によっては、回答が必要か必要ではないか？を指定できるところもあります。もしきちんと伝えたいなら、「回答が必要」を選択すると良いです。

こういうフィードバックフォームって、どうせ窓際係長みたいな人が見てるだけで意味ないんでしょ？と思ってましたが、とんでもない。

この首長へのご意見は、会社で言えば社長室に直接送られるようなもので、区長や市長が関係部署に調査を指示して回答をもらえます。回答が必要を選択すると、ビジネスの世界で言えば、チケットが発行させれてお問い合わせ番号が発番されるので逃げられません。

私があることを問い合わせたら、社長室のような部署から

を貰いました。それからとても丁寧な回答を貰い、新しい情報とともに疑問点もきちんとクリアされました。

ちなみに、質問や意見をすると、自分自身や自分の家族、子供に何か影響がないのか？と不安になると思いますが、個人情報を外部に伝えないように書いておけばそうしてくれるはずです。

もちろんこれらフォームは、その自治体が管轄していることであれば何でも答えてくれます（その自治体の管轄でないとダメです）。もちろん、悪いフィードバックだけじゃなくて、いいフィードバックも送るといいと思います。

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我々の世界では Feedback is a gift という言葉があります。フィードバックは贈り物である。

受け取った側は、フィードバックを贈られたことにまず感謝。そして検討。もちろん贈られた側が全てのフィードバックを実現する必要はありませんし、贈った側もそんなことは期待してはダメです（ここ重要）。

しかし、何もしないと何も起きません。何か意見があれば声をあげてみることで、何か変わることがあるかもしれません。