ぼくは「オデッセイ」という映画が好きです。宇宙の違う星にたった一人で取り残されてしまった植物学者が、自身の知識を最大限に活用しながら生き延びていくというSFフィクションです。
オデッセイの最後は、奇跡的に生き延びて救出された主人公が、未来の宇宙飛行士に講義する場面で終わります。
想像してみてください。地球から遥か遠く、誰も助けに来ない星に、たった一人。その絶望感たるや、想像を絶するものがあるでしょう。
オデッセイの最後は、奇跡的に生き延びて救出された主人公が、未来の宇宙飛行士に講義する場面で終わります。
想像してみてください。地球から遥か遠く、誰も助けに来ない星に、たった一人。その絶望感たるや、想像を絶するものがあるでしょう。
「ああ、もうダメだ」と、自分の運命を受け入れるのか。それとも、その運命に抗い、生きる道を模索するのか。

彼はこう続けます。



降りかかる数々の難題。どれもが死に直結しかねない、とてつもない問題ばかり。それを、彼は一つ一つ、着実に解決していきます。これから、いったいいくつの問題を解決しなきゃいけないのか、見当もつかない。それでも、ただひたすらに、目の前の問題を一つずつクリアしていく。
主人公はその大切さを語りかけて、映画は終わります。
この最後のシーンが大好きで、何度もこの映画を見ました。
僕たちは時々、予期せぬアクシデントに見舞われたり、人生を左右するような大きな決断を迫られたりすることがあります。「いったい、これからどれだけの問題を解決すればいいんだ…?」って、途方に暮れてしまう。何か魔法のような解決策はないか?都合の良い答えはないか?そんなことを夢見てしまうことだってあります。
でも、結局のところ、目の前の最も重要な問題にまずは取り掛かること。そして、それを解決する。それが解決できたら、次の重要な問題に取り掛かる。その次、その次…そうやって、地道に一つずつ解決していくしかない。
大きな変化や困難に直面した時、いつもこの「オデッセイ」のラストシーンを思い出します。
まずは始める。淡々と目の前の課題を解決していく。そうすれば、きっと道は開けるはずです。