Shoho Kozawa

December 26, 2022

ふるさと納税で肉を貰うより保育園に寄付したい話

年末恒例のふるさと納税祭りです。

今年も年末年始は京都に行くので、そこの宿泊費に充填できるふるなびポイントにして、余った分は海産物やらフルーツやらにしました。

そして毎年思うのが、このふるさと納税(寄付)を自分の子供が通っていた保育園にできないんだろうか?ということです。

保育園って本当に大変なんですよね。よく保育士さんの待遇問題はメディアに取り上げられますが、そもそも保育園を運営する必要経費を捻出することも大変なんです。

遊具や絵本、いろいろな活動に使う工作グッズはもちろん、保育園で備蓄している緊急用の物資、おむつ、着替え、電気代や水道代、日々の活動には膨大なお金がかかります。その他にもたとえばクリスマス会、節分、運動会などの特別行事、遠足に行けばお金はかかるし、サッカー教室や体操教室など特別な活動をするにもお金がかかります。子供のためを思っていろいろな活動をしていただくのは、親としては大変ありがたいのですが、それだけお金がかかるのは事実なのです。もちろん潤沢に運営資金がある保育園ならいいのですが、必ずしもそうじゃないところも多くあります。

難しいポイントが、一般企業であればそれらのサービスを有料にすればいいのですが、認可保育園は自治体からの補助金で運営されているので有料にはできません。そのため、保育士の人数によって規定されている上限ギリギリまで園児を増やすこと以外に収入を増やすことはほぼ無理で、日々の経費を削って子供たちの活動資金を捻出するしかないのです。

そこで「肉とか鰻とかいらないので、自分の子供が通っていた保育園にふるさと納税(寄付)はできないのだろうか?」と疑問に思いました。自分の子供が通っている、もしくは卒園した保育園に寄付ができて、それに寄附金控除が使えれば、ふるさと納税で牛肉や鰻をもらうより余程いい使い方ではないかと思ったのです。特に私の子供が通っていた渋谷区なんかは高額納税者が多くいるわけで、けっこう集まるのではないかと。あとは私立の学校なんかだと学校運営のために寄付を募るのは当たり前に存在します。別におかしいことじゃないわけです。

調べてみると、いくつかの保育園であれば寄付金控除を受け付けているところもあるようでした。


とりあえず、自分が希望する団体に寄付が可能なのか確認します。

自分の子供が通っていると寄付者に利益が生じてしまうかも

1つ難しいポイントが、自分の子供が通っている保育園に寄付を認めてしまうと、寄付者に利益が生じてしまう可能性があるところです。国税庁のウェブサイトにも「寄附をした人に特別の利益がおよぶと認められるもの」は除くと書かれています。このあたりはよくわかりません。例えば自治体に対して使用用途指定で寄付をするというやり方もありそうですが、本当に困っているところにドンズバで貢献するのは難しそうです。一方で、卒園児であればまったく利益などないので、特定の団体に対してダイレクトに寄付を行うことは可能なのではないかと思っています。

寄附金控除はふるさと納税だけじゃない

ぼくは保育園に寄付したいと思ったわけですが、もちろんそれ以外にも寄付先というのはたくさんあって、たとえば公益社団法人、公益財団法人、あとは学校の一部なんかも寄附金控除の対象になります。

あまり知られていませんが、ふるさと納税では返礼品が不要なら自分の自治体にも用途指定でふるさと納税(つまり寄付)することも可能です。つまり税金の使い道を指定することは可能です。もちろん寄附金控除も使えます。

寄附金(寄附金控除)の本質は、自分の価値観で自由に自分の富の一部を再分配できることにあります。

ふるさと納税は超絶お得な制度ですが、もし皆さんが「別にもらえれば嬉しいけど肉とか米が特段すごく欲しいわけじゃないんだよな」と思っていたら、自分の応援する団体などに、自分の寄附金控除の枠、つまり自分の意思で富の再分配が可能な枠を利用されるのも良い選択なのではないかと思います。

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