海外旅行やビジネスでアメリカを訪れる際、日本人の大部分が利用するのがESTAだと思います。わざわざアメリカ大使館に行かなくていいし、とても便利な制度なのですが、実は、ESTA使えない渡航目的も多くあります。たとえば、留学や就労はもちろんのこと、ESTAが使えるのは、そもそも観光、短期商用(会議やセミナー、カンファレンスへの参加)、通過のみと、かなり限られています。
たとえば、ビジネス目的であっても、報道関係やエンターテイメント関連(海外での撮影など)で渡米する場合は、原則としてESTAは使えません。アメリカで仕事として映像撮影をする場合は、OビザやPビザといった就労ビザが必要になりますし、報道関係の方が取材活動を行う場合は、Iビザを取得する必要があります。テレビ局の方がオリンピックの取材に行くとか、タレントさんがハワイロケ行くとか、ミュージシャンがLAでレコーディングするとか、基本的にはすべて就労ビザが必要なはずです。
😒「とはいえ、実際にはESTAで入国している人もいるんじゃない?バレないっしょ?」
😒「芸能人がハワイロケとかするとき、本当に就労ビザなんて取ってるの?」
と思う方もいるかもしれません。
たとえば、ビジネス目的であっても、報道関係やエンターテイメント関連(海外での撮影など)で渡米する場合は、原則としてESTAは使えません。アメリカで仕事として映像撮影をする場合は、OビザやPビザといった就労ビザが必要になりますし、報道関係の方が取材活動を行う場合は、Iビザを取得する必要があります。テレビ局の方がオリンピックの取材に行くとか、タレントさんがハワイロケ行くとか、ミュージシャンがLAでレコーディングするとか、基本的にはすべて就労ビザが必要なはずです。
😒「とはいえ、実際にはESTAで入国している人もいるんじゃない?バレないっしょ?」
😒「芸能人がハワイロケとかするとき、本当に就労ビザなんて取ってるの?」
と思う方もいるかもしれません。
芸能人はちゃんと就労ビザを取っている
しかし、ちゃんと取ってます。
先日、NON STYLEの井上さんが、自身のブログでアメリカでのロケのために就労ビザを取得したことを報告していました。
先日、NON STYLEの井上さんが、自身のブログでアメリカでのロケのために就労ビザを取得したことを報告していました。
今週の日曜からアメリカに向かっての、アメリカロケ。そのためにも就労ビザを取らなければならない。
はい、ちゃんと取ってます。まあ、大手芸能事務所であれば、当然この辺りの専門家も入れてるし、当たり前です。
ハワイでの日本人女性入国拒否問題
最近ハワイで、若いインフルエンサーの女性が入国を拒否されたというニュースが話題になりました。
彼女は観光目的での入国を主張しましたが、入国審査で就労目的を疑われ、入国を拒否されたとのことです。その女性は、インフルエンサーでありながら、職業欄に「会社員」と記載し、滞在日数に見合わない数の洋服を持っていたことから、不法就労を疑われたようです。最近、ハワイでキャバクラのような仕事をするために、観光目的と偽ってESTAで入国する日本人が増えているようで、当局が女性1人の入国に対する警戒を強めているという話もあります。
入国審査書類への虚偽記載は本当に重罪なので論外だとして、今回の問題はそこではありません。
インフルエンサーはアーティストビザが必要?
そもそも、インフルエンサーと名乗っていて、アメリカで撮影した映像をYouTubeやInstagramに掲載し、広告収入を得ているのであれば、それはアーティストビザが必要な入国であり、ESTAでの入国自体が誤りである可能性がかなりあります。ボランティアや非営利目的での撮影活動であれば、ESTAで入国できる可能性もありますが、映像を商用で撮影するためにESTAで入国はできないわけです。
「観光と言っているのに信じてもらえなくて」と言っているらしいが、ハワイで映像を撮ってYouTubeやInstagramにあげて、それでお金を稼いでいるのであれば、目的は取材や撮影であって観光ではない。ESTAは基本観光や知人訪問、セミナー参加など限られた目的でしか使えず、目的が取材や撮影ならば、H、I、O、Pなどのビザが必要である。入国目的がビザが必要な類のものであったにも関わらず、ESTAで入国しているのだから、不法入国、不法滞在にあたるものであり、アメリカへの入国を拒絶されて当然なのである。
SNSにコンテンツを投稿して簡単に対価を得られる今、報酬の大小に関わらずそうした活動をしている人は少なくない。果たしてインフルエンサーは労働に必要なビザを取らなくてはならないのだろうか?
インフルエンサーは「プロのエンターテイナーと考えてよい」。そう指摘するのはニューヨークで寺井法律事務所を主宰する移民法が専門の寺井眞美弁護士。エンターテイナーは報酬を受け取らなくても労働を許可されたビザの取得を求められるのが一般的で、これには撮影クルーも含まれる。自分で写真や動画を撮影するインフルエンサーも、原則的に労働が認められるビザが必要と考えるのが妥当だという。
これはアメリカに限ったことではありません。日本でも、海外の俳優が新作映画のプロモーションなどで来日する際には興行ビザが必要となります。
外国人の方が、次のいずれかに該当する芸能活動を行おうとする場合 (1) 商品又は事業の宣伝に係る活動 (2) 放送番組(有線放送番組を含む。)又は映画の製作に係る活動 (3) 商業用写真の撮影に係る活動 (4) 商業用のレコード、ビデオテープその他の記録媒体に録音又は録画を行う活動 出入国在留管理庁
インフルエンサーと呼ばれるような方々がどのようなビザで入国できるのかについては、今のところ明確なルールが明示されているわけではないようです。場合によっては ESTA が利用できる場合もあるという説もあります。ただ最終的にそれは入国審査官のさじ加減であって、入国審査官が入国拒否する可能性は十分にあります。インフルエンサーやYoutuberを本業としているような方々が、動画撮影のために海外渡航する際、適切なビザを取得しているのか(少なくとも専門家のアドバイスを受けて考えているのか)どうか、少し心配になります。
というのも、アメリカは入国審査が鬼のように厳しく、入国拒否になったときのリスクがヤバすぎるからです。
アメリカ入国は鬼怖い
先ほどの弁護士の方も書かれていますが、日本人は長年アメリカ渡航にビザが必要なかったためかアメリカへの入国を安易に考えているように感じます。
寺井弁護士「審査官は百戦錬磨ですから、なんでも観光と言えばフリーパスで通過できると考えない方がよろしいかと思います。入管は実は怖いところです。審査官の決定は絶対で、たとえ有効なビザを持っていてもその判断一つで入国を拒否することができる。絶大な権限を持っているのです。くれぐれもごまかそうと考えないように」。
アメリカの入国審査官は非常に厳しく、入国を許可するかどうかを決める絶大なる権限を持っています。僕は経験ないですが、入国審査における取り調べは、想像をはるかに超える厳しいものです。スマートフォンは一切使用できず、場合によっては恫喝や脅迫を受け、何時間も拘束されることもあるそうです。メールやSNSの開示も求められるようです。
入国審査官は、特別な訓練をうけて、絶大なる権限とあらゆる手段で不法入国者、不法就労者を見破ってきます。素人が太刀打ちできるわけがありません。
さらに、一度でも入国拒否や強制送還の処分を受けると、今後ESTAを生涯にわたって使用できなくなってしまいます。ルールが変わらない限り、生涯死ぬまでです。ハワイに1日滞在するためにも、大使館にパスポートを預けてビザを申請する必要が出てきます。
また、強制送還処分を受けた場合、最低でも5年間はアメリカに入国できなくなります。その期間は友人や家族の結婚式がハワイであっても、参加することができなくなります。そして、入国禁止期間が終了した後も、ESTAは使用できず、ビザが必要となる上に、ほぼ毎回別室送りにされます。
僕自身、アメリカには数十回と入国していますが、現在でもアメリカへの入国は特に気をつけています。Eチケットのコピーやホテルの予約表はすぐに提示できるように準備していますし、入国審査では絶対に嘘をつかないようにしています。例えば、先日入国した際に「現金はいくら持っていますか?」と質問されました。所持金は20ドル程度でしたが、正直にその金額を伝えました。
現在の会社に入社してよかったことの一つは、少なくとも商用目的でアメリカに入国する際に、会社名を伝えればスムーズに入国できるようになったことです。
どの国でもとにかく嘘はつかない
アメリカだけでなく、例えばオーストラリアの税関も非常に厳しいことで知られています。サブウェイで購入したサンドイッチを軽い気持ちで持ち込もうとして、約25万円の罰金を科せられたという例もあるそうです。
豪入国時 チキンサンド申請忘れ罰金3000ドル
私自身も、まだ子供が1歳くらいの時にオーストラリアに入国する際、税関職員から
「最終確認ですが、本当に食品は持っていませんか?子供のお菓子とか、離乳食とか。このポイントまでであればミスとして処理できますが、ここで『いいえ』と答えた後に食品が見つかった場合は虚偽申請となります」
と何度も念押しされて言われた経験があります。
子供のおやつなんかを持ってましたが、持っているものをちゃんと全て説明したら「問題ありません」と言われて無事に入国することができました。
ちなみに、アメリカの場合、肉類は持ち込めません。ふりかけやレトルトカレーも持ち込めないことが多いですし、カップラーメンも肉エキスが含まれているため、ほぼ持ち込みできません。粉ミルクは未開封なら持ち込めますが、開封済みだと持ち込めません。持ち込める食品でも成分表が載ってないと判断できないので持ち込めません。
そして何よりも重要なのは、「食品を持ち込んでいますか?」という質問に対して、きちんと「はい」と答えることです。持ち込みが許可されている食品であっても、必ず「はい」と答えなければなりません。それが嫌ならキットカット1つでも持ち込まない。
虚偽の申告は絶対に避けましょう。
何はともあれ、アメリカ入国には十分お気をつけを!
注: 私は弁護士ではないので、詳しい話は弁護士さんにご相談を!
豪入国時 チキンサンド申請忘れ罰金3000ドル
私自身も、まだ子供が1歳くらいの時にオーストラリアに入国する際、税関職員から
「最終確認ですが、本当に食品は持っていませんか?子供のお菓子とか、離乳食とか。このポイントまでであればミスとして処理できますが、ここで『いいえ』と答えた後に食品が見つかった場合は虚偽申請となります」
と何度も念押しされて言われた経験があります。
子供のおやつなんかを持ってましたが、持っているものをちゃんと全て説明したら「問題ありません」と言われて無事に入国することができました。
ちなみに、アメリカの場合、肉類は持ち込めません。ふりかけやレトルトカレーも持ち込めないことが多いですし、カップラーメンも肉エキスが含まれているため、ほぼ持ち込みできません。粉ミルクは未開封なら持ち込めますが、開封済みだと持ち込めません。持ち込める食品でも成分表が載ってないと判断できないので持ち込めません。
そして何よりも重要なのは、「食品を持ち込んでいますか?」という質問に対して、きちんと「はい」と答えることです。持ち込みが許可されている食品であっても、必ず「はい」と答えなければなりません。それが嫌ならキットカット1つでも持ち込まない。
虚偽の申告は絶対に避けましょう。
何はともあれ、アメリカ入国には十分お気をつけを!
注: 私は弁護士ではないので、詳しい話は弁護士さんにご相談を!