2025年のデータだと平均寿命は、日本だと
- 男性が81.09歳
- 女性:87.13歳
- 男女合計:約84.14歳
だそうです。でも、この平均寿命って一体どういう意味なのでしょうか?
平均寿命のよくある間違い
平均寿命については、こんな思い込みがよくあります。
- 平均寿命とは、人間が現代の医療技術で平均何歳まで生きられるか?」を示した値
- 「平均寿命 - 自分の年齢」が自分があとどのぐらい生きられるかを示している
しかし、この考えは実は間違っています。そして、多くの場合、あなたは平均寿命よりも長く生きることになります。
平均寿命のとは?
平均寿命の定義には大きな前提があります。それは、
平均寿命とは、現在0歳の人が何歳まで生きられるかの平均を示している
と言うところです。
もしあなたに今年子供ができて、その現在0歳の子供が大体どのぐらいまで生きるのかを知りたければ、平均寿命を見ればOKです。
しかし、既に40年、50年と生きている人間が、あとどのくらい生きれるのか?つまり「余命の期待値」を知りたければ、平均寿命を見ることには意味がありません。
平均寿命はあなたの余命と関係ない
ある年齢の人が、これからあとどのぐらい人生を生きられるか、その期待値を表したものを平均余命といいます。平均余命は、平均寿命からあなたの年齢を引いた値よりも必ず大きくなります。
なぜなら、平均寿命は0歳から一生分の死亡リスクを含んでいるのに対して、40歳まで生きた人は0〜39歳のリスクをすでに通過しているからです。
なぜなら、平均寿命は0歳から一生分の死亡リスクを含んでいるのに対して、40歳まで生きた人は0〜39歳のリスクをすでに通過しているからです。
考えてみてください。今0歳の赤ちゃんは明日死ぬかもしれないし、10歳で死ぬかもしれないし、20歳で死ぬかもしれないし、60歳で死ぬかもしれません。0歳の平均余命には、これからの人生で起こりうるあらゆる死亡リスクがすべて含まれます。
しかし、例えば40歳の人間でれば、もうすでに40歳まで生きたわけなので、0歳から39歳までに死ぬリスクは考えなくて良くなります。だから平均寿命からあなたの今の年齢を引いた値よりも、もっと長くなるわけです。
ここがすごく大きなポイントです。
極端の例は言うと、平均寿命が84歳だからといって、現在80歳の人があと4年しか生きられないわけではありません。なぜなら、現在80歳の人は、出産直後に死ぬリスクから79歳までに死ぬリスクを全てを通過してきて、今生きているからです。
実際にデータを見ると、80歳の時点での平均余命は
- 男性:あと 約9.0年
- 女性:あと 約11.8年
4年よりもはるかに長い平均余命が期待されています。
医学は進歩してきた。それはこれからも続く
現代日本の医学は進歩しているため、若くして亡くなる確率はとても低くなっています。その結果、平均寿命から年齢を引いた値と、平均余命があまり変わらなくなっています。これは、医学の進歩の功績です。
また、0歳と1歳の平均余命を比べると、出産のリスクが医療技術の進歩によって格段に下がっていることもわかります。
平均余命を見ると、現在0歳と1歳の平均余命の差は現在わずか0.4年です。しかしこれ戦後直後の1947年のデータだと、平均余命に5歳近いも差が出てきています。つまり、それだけ出産直後から乳児期(0歳)で亡くなる赤ちゃんが多かったということです。
しかし、年齢を重ねてくると話は変わってきます。
60歳くらいになると残念ながらそれまでに亡くなってしまう人が増えてきます。それにより、このぐらいの年齢からは平均余命と平均寿命から自分の年齢を引いた値は大きくずれ始めます。
80歳になると、平均寿命-年齢は残り1.1年になりますが、実際には80歳の平均余命は男性は9年、女性は11年あります。
また、0歳と1歳の平均余命を比べると、出産のリスクが医療技術の進歩によって格段に下がっていることもわかります。
平均余命を見ると、現在0歳と1歳の平均余命の差は現在わずか0.4年です。しかしこれ戦後直後の1947年のデータだと、平均余命に5歳近いも差が出てきています。つまり、それだけ出産直後から乳児期(0歳)で亡くなる赤ちゃんが多かったということです。
しかし、年齢を重ねてくると話は変わってきます。
60歳くらいになると残念ながらそれまでに亡くなってしまう人が増えてきます。それにより、このぐらいの年齢からは平均余命と平均寿命から自分の年齢を引いた値は大きくずれ始めます。
80歳になると、平均寿命-年齢は残り1.1年になりますが、実際には80歳の平均余命は男性は9年、女性は11年あります。
男性
- 60歳:平均余命 23.68年 / 平均寿命−年齢 21.09年 → 差 +2.59年
- 65歳:平均余命 19.52年 / 平均寿命−年齢 16.09年 → 差 +3.43年
- 75歳:平均余命 12.13年 / 平均寿命−年齢 6.09年 → 差 +6.04年
- 80歳:平均余命 8.98年 / 平均寿命−年齢 1.09年 → 差 +7.89年
- 60歳:平均余命 28.91年 / 平均寿命−年齢 27.14年 → 差 +1.77年
- 65歳:平均余命 24.38年 / 平均寿命−年齢 22.14年 → 差 +2.24年
- 75歳:平均余命 15.74年 / 平均寿命−年齢 12.14年 → 差 +3.60年
- 80歳:平均余命 11.81年 / 平均寿命−年齢 7.14年 → 差 +4.67年
そして当然、我々が生きてる間に、科学技術や医療技術も進歩します。そうすると我々が歳をとるスピードよりも平均余命の減少は小さくなっていきます。
データを見てみると、40歳の人間の平均余命は2025年と1970年と比べると約8年伸びています。これからAIの革命的な技術革新入ってきて、劇的に医療技術が進歩すると、ここからさらに10年近く伸びてもおかしくないと思います。
今日言いたかった事は、平均寿命をそのまま「自分の余命」と考えてしまうのは間違いだということです。年齢を重ねるほど、平均寿命より長く生きる確率はむしろ上がっていきます。逆に「平均寿命ちょうどで亡くなる確率」は下がっていきます。
つまり統計の上でも、そして科学の進歩を考えても、人間は思った以上に長く生きられる存在なのです。
出典
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