2024年の年末はナパバレーとサンフランシスコで過ごしています。
この街には、プライベートでも仕事でも、もう数え切れないくらい来ているので、特に「コレがしたい!」みたいなことはなかったんですが、今回はサンフランシスコで大注目の Waymo を初体験してきました。これがあまりに衝撃的な体験だったので、その話を書きたいと思います。
この街には、プライベートでも仕事でも、もう数え切れないくらい来ているので、特に「コレがしたい!」みたいなことはなかったんですが、今回はサンフランシスコで大注目の Waymo を初体験してきました。これがあまりに衝撃的な体験だったので、その話を書きたいと思います。
Waymo って何?
Waymo とは、Google の親会社であるアルファベットが保有する自動運転車の開発企業です。もともとは Google 社内にあった自動運転に関する研究開発部門が分社化されて設立されました。Google も現在はアルファベットの子会社なので、言ってみればグループ会社みたいなものです。
これだけ聞くと
😮💨「はいはい、Google の研究開発会社ね。いつか実用化されるといいね」
くらいに思うかもしれません。
が、しかし、実はこの自動運転タクシーはすでにサンフランシスコやロサンゼルスなどアメリカの一部の都市で営業運転を開始しています。サンフランシスコでは、一時期は10万人が招待待ちをしていたそうですが、2024年6月に招待制が廃止されて、現在は誰でも利用できるようになっています。
で、まず最初の衝撃ポイントは、僕も走っていることは何なとなく知ってましたが、まずその台数がマジで半端じゃないってところです。数台とかのレベルじゃなくて、本当に(言い過ぎじゃなくて)そこらじゅうで運転手がいない車がサンフランシスコの町中をガンガン走ってるんですよ。すでにサンフランシスコ市内で300台が走っているそうです。
もうまずこの光景に
😦「え。。。」
ってなりました。
これ、文字で書くと普通なんですが、運転手が乗ってない車が、自分の目の前をガンガン走っていくって、かなり人生観変わりますよ。
😮「うわーーーここまで来たんだー!」
🥹「Google マジすげーー」
と感動すら覚えましたし、
😖「何で今まで乗りに来なかったんだろう」
と、自分の感度の低さにちょっと嫌気がさしたりもしました。
本当に感動するから、インターネットで事業をやってる人は絶対一度は乗ってみた方がいいですよ。そのためにサンフランシスコまで旅をする値打ちが十分にあります。
@Google社員の皆さん: マウンテンビューへの出張のついでに、半日だけサンフランシスコまで足を伸ばして、絶対にコレを体験してください!自分たちのグループ会社がここまで革新的なイノベーションを起こしてるんだから、全力で応援しましょう!
😮💨「はいはい、Google の研究開発会社ね。いつか実用化されるといいね」
くらいに思うかもしれません。
が、しかし、実はこの自動運転タクシーはすでにサンフランシスコやロサンゼルスなどアメリカの一部の都市で営業運転を開始しています。サンフランシスコでは、一時期は10万人が招待待ちをしていたそうですが、2024年6月に招待制が廃止されて、現在は誰でも利用できるようになっています。
で、まず最初の衝撃ポイントは、僕も走っていることは何なとなく知ってましたが、まずその台数がマジで半端じゃないってところです。数台とかのレベルじゃなくて、本当に(言い過ぎじゃなくて)そこらじゅうで運転手がいない車がサンフランシスコの町中をガンガン走ってるんですよ。すでにサンフランシスコ市内で300台が走っているそうです。
もうまずこの光景に
😦「え。。。」
ってなりました。
これ、文字で書くと普通なんですが、運転手が乗ってない車が、自分の目の前をガンガン走っていくって、かなり人生観変わりますよ。
😮「うわーーーここまで来たんだー!」
🥹「Google マジすげーー」
と感動すら覚えましたし、
😖「何で今まで乗りに来なかったんだろう」
と、自分の感度の低さにちょっと嫌気がさしたりもしました。
本当に感動するから、インターネットで事業をやってる人は絶対一度は乗ってみた方がいいですよ。そのためにサンフランシスコまで旅をする値打ちが十分にあります。
@Google社員の皆さん: マウンテンビューへの出張のついでに、半日だけサンフランシスコまで足を伸ばして、絶対にコレを体験してください!自分たちのグループ会社がここまで革新的なイノベーションを起こしてるんだから、全力で応援しましょう!
Waymo に乗ってみた
もちろん、僕も実際に乗ってみました。
呼び方はめちゃくちゃ簡単で、Uber や Lyft と同じ。アプリをインストールして、ポチッと呼ぶだけ。
呼び方はめちゃくちゃ簡単で、Uber や Lyft と同じ。アプリをインストールして、ポチッと呼ぶだけ。
すると、すぐに(当たり前ですが)運転手がいない、カメラやレーダーを360度搭載した車が到着します。
実際に到着した様子はこちら。
動画: 初めてサンフランシスコで Waymo を呼んでみた
初めて無人タクシーが来た時は、本当に感動しました。
動画を見てもらえばわかるんですが、呼んだ場所がホテルの車寄せだったので、Waymo の走行ルート上に荷物を下ろしている車が停まっていました。でも、Waymo がちゃんとその車を避けて、指定された場所まで来てくれたときには「すげー!」って、思わず声が出ちゃいました。
アプリでドアを解錠して、車内に入ってドアを閉めたら、運転席横か後部座席のタッチパネルで「スタート」ボタンを押せば出発です。シートベルトをしなくてもスタートはしますが、すぐに警告音が鳴ります。これは Waymo の仕様というより、車両の仕様だと思います。
実際の走行開始の様子は、こちらの動画でどうぞ。
動画: 初めてサンフランシスコで Waymo に乗ってみた (1)
動画: 初めてサンフランシスコで Waymo に乗ってみた (2)
車両は電気自動車なので静かで、加速もスムーズ。カーブや車線変更も、全く怖いポイントはありませんでした。急加速や急ブレーキは一切なく、人や車がひっきりなしに行き交う大都市サンフランシスコでも、本当にスムーズに運転してくれました。
アメリカの中都市や田舎の広い道路ならまだしも、路面電車や緊急車両が頻繁に行き交う都市の複雑な交通網の中で、これだけスムーズに自動運転できるって、本当に驚きです。
実際に到着した様子はこちら。
動画: 初めてサンフランシスコで Waymo を呼んでみた
初めて無人タクシーが来た時は、本当に感動しました。
動画を見てもらえばわかるんですが、呼んだ場所がホテルの車寄せだったので、Waymo の走行ルート上に荷物を下ろしている車が停まっていました。でも、Waymo がちゃんとその車を避けて、指定された場所まで来てくれたときには「すげー!」って、思わず声が出ちゃいました。
アプリでドアを解錠して、車内に入ってドアを閉めたら、運転席横か後部座席のタッチパネルで「スタート」ボタンを押せば出発です。シートベルトをしなくてもスタートはしますが、すぐに警告音が鳴ります。これは Waymo の仕様というより、車両の仕様だと思います。
実際の走行開始の様子は、こちらの動画でどうぞ。
動画: 初めてサンフランシスコで Waymo に乗ってみた (1)
動画: 初めてサンフランシスコで Waymo に乗ってみた (2)
車両は電気自動車なので静かで、加速もスムーズ。カーブや車線変更も、全く怖いポイントはありませんでした。急加速や急ブレーキは一切なく、人や車がひっきりなしに行き交う大都市サンフランシスコでも、本当にスムーズに運転してくれました。
アメリカの中都市や田舎の広い道路ならまだしも、路面電車や緊急車両が頻繁に行き交う都市の複雑な交通網の中で、これだけスムーズに自動運転できるって、本当に驚きです。
走行中はタブレットに音楽再生メニューが表示されており、車内のタブレットや自分のスマホで、好きな音楽を自由に選んで聴くことができました。
こういう価値観を根底から覆すような体験を一度してしまうと、もう後戻りできません。Waymo に乗ってからは、サンフランシスコ滞在中に Lyft や Uber を優先的に使うことはありませんでした。実は Waymo は、人間が運転する Lyft や Uber X よりも、料金が高いことが多いんです。それでも、数ドル程度の差であれば、迷うことなく Waymo を選んでいる自分が、ちょっと怖くもありました。体験したいという気持ちというより、普通にサービスとして快適なんですよね。例えば、運転手に気を使わなくて済むというような、心理的な快適さも大きいんです。
もちろん、Lyft など有人ライドシェアの方が台数は多いので、閑散期には Waymo の半額くらいになることもあります。さすがに半額なら Lyft を使いましたが、まず最初に Waymo の料金を確認する、というのが僕の中で当たり前の行動になっていました。 こうやって破壊的イノベーションは、あっという間に人々の価値観を塗り替えていくんだなと、肌で感じました。
初めてライドシェアに乗ったときに「Uber 最高! Lyft 最高!」と言っていましたが、たった一度の Waymo 体験で、「あー、Lyft か。まあしょうがないか」という感覚になってしまいました。それくらい、僕の価値観を揺さぶられる体験でした。
「人間独自の感覚」みたいなものが組み込まれている
特にすごいと思ったのは、「時にルールを破っても良い」という複雑な推論を、AIが実行しているところです。
僕たち人間は、運転するときに交通ルールを100%守っているわけではありません。例えば、道路でタクシーが客待ちしていたら、一時的に反対車線にはみ出しても追い越したり、黄色信号でもちょっと無理に交差点に突入したり、制限速度を少しオーバーして周りの車との流れを重視したり。人間社会では「この場面では、ルールを一時的に無視して、こうする」ということがありますよね?
Waymo には、この「人間独自の感覚」みたいなものがプログラムされています。走行中にバスが停まっていたら、安全を確認した上で一時的に反対車線に入って追い越したり、観光地など歩行者が多い場所だと、少し赤信号にかかっていても強引に曲がったりします。そうしないと、いつまでも曲がれなくて交通を麻痺させてしまうからです。制限速度も、周りの車と同じくらいまでは超過することがあります。
Waymo は「人間の運転だったら、こういう場面ではこうする」というのを正確に再現しています。ルールを完全に無視して安全を脅かされたら困るけど、一方で、常に自動車教習所の教習車みたいに全てのルールを守られても困る。この微妙なバランスを、AIの推論によってカバーしていました。
やっぱりアメリカは強かった
何よりも、Waymo やその他の自動運転車を認めようとするアメリカという社会に感動しました。同時に、ちょっと悔しい気持ちにもなりました。
実は Waymo も、リリース時から順風満帆だったわけではありません。多くの反対意見にさらされたり、危険な行動が SNS でシェアされたりもしました。もちろん今でも、自動運転車に反対しているアメリカの方はたくさんいます。事故の可能性、プログラムのバグによる都市機能の麻痺、自動運転で生計を立てている人への保証など、考えなければならないことはたくさんあります。今年の初めには、公道を逆走したり、牽引車に衝突したり、自動運転車が死亡事故を起こしてしまったこともありました。
Googleの自動運転車、公道を逆走!Xで目撃投稿
それでも、Waymo は様々なデータを当局に提出し、今後の取り組みについて約束することで、結局その数ヶ月後、2024年8月には、Waymo ともう1社の自動運転タクシー事業者が、24時間365日の自動運転タクシーの営業許可を得ることになりました。
実は Waymo も、リリース時から順風満帆だったわけではありません。多くの反対意見にさらされたり、危険な行動が SNS でシェアされたりもしました。もちろん今でも、自動運転車に反対しているアメリカの方はたくさんいます。事故の可能性、プログラムのバグによる都市機能の麻痺、自動運転で生計を立てている人への保証など、考えなければならないことはたくさんあります。今年の初めには、公道を逆走したり、牽引車に衝突したり、自動運転車が死亡事故を起こしてしまったこともありました。
Googleの自動運転車、公道を逆走!Xで目撃投稿
それでも、Waymo は様々なデータを当局に提出し、今後の取り組みについて約束することで、結局その数ヶ月後、2024年8月には、Waymo ともう1社の自動運転タクシー事業者が、24時間365日の自動運転タクシーの営業許可を得ることになりました。
結局、これをやっちゃうところがアメリカの強さなんですよね。結局、やっちゃう。当局も認めちゃう。破壊的イノベーションを認めちゃう。いろんな考え方があるだろうし、アメリカ全体で認められているわけでもないけれど、やっぱりこれには感動します。日本が「日本版ライドシェア」とか言ってモタモタしている間に、アメリカはこうやって技術革新を進めてくるんです。
Waymo だけじゃなく、テスラはすでに FSD (Full-Self Driving) による完全自動運転をアメリカ全土で展開しています。日本にいると想像もつかないかもしれませんが、アメリカでテスラに乗っている人たちは、もう自分で運転してないんですよ。目的地をセットしたら、全部(本当に全部)自動運転で目的地まで連れて行ってくれます。これ、自家用車ですからね(笑)。
Timelapse: Testing Tesla FSD 13.2.2 from the Passenger Seat
悔しいけど、やっぱりアメリカ強い!
というのが、今回の率直な感想です。
というのが、今回の率直な感想です。
一般ユーザーの純粋な意見
今回、妻と娘と一緒に何度も Waymo に乗ってみました。僕はこういう業界にいるので、革新的な技術に対して、どうしても感度が高かったり、ポジティブなバイアスがかかったりしがちなので、妻と娘にも感想を聞いてみました。
妻の意見は「まじで最高!日本に 1 日でも早く来てほしい!」
今回の旅の最終日に何をしたい?と聞いたら、「とりあえず最後に Waymo に乗りたい!」というほど気に入っていました。
今のタクシーやライドシェアと何が一番違うのかと聞くと、タクシードライバーの空気を読まなくていいところが一番違うと言っていました。確かに、たまにハズレのタクシーを引くと、明らかに機嫌が悪そうな運転手だったり、明らかに Google マップとは違うルートを使われて到着予定時刻が遅れたり、この時代にクレジットカードが使えなかったり、どうでもいい世間話をされたり、タクシーってガチャ要素がかなりあります。自動運転タクシーなら、機嫌が悪いこともないし、短距離で気まずくなることもないし、話しかけられることもないし、道順を聞かれることもない。行き先も道順も料金も、全て事前にわかる。家がバレる心配もないし、ヨボヨボの高齢ドライバーに当たる可能性もない。
もちろん、安全性や快適性という素晴らしさもあるけれど、タクシーが100%完全なプライベート空間になるっていうところが、一番最高だと言っていました。
妻の意見は「まじで最高!日本に 1 日でも早く来てほしい!」
今回の旅の最終日に何をしたい?と聞いたら、「とりあえず最後に Waymo に乗りたい!」というほど気に入っていました。
今のタクシーやライドシェアと何が一番違うのかと聞くと、タクシードライバーの空気を読まなくていいところが一番違うと言っていました。確かに、たまにハズレのタクシーを引くと、明らかに機嫌が悪そうな運転手だったり、明らかに Google マップとは違うルートを使われて到着予定時刻が遅れたり、この時代にクレジットカードが使えなかったり、どうでもいい世間話をされたり、タクシーってガチャ要素がかなりあります。自動運転タクシーなら、機嫌が悪いこともないし、短距離で気まずくなることもないし、話しかけられることもないし、道順を聞かれることもない。行き先も道順も料金も、全て事前にわかる。家がバレる心配もないし、ヨボヨボの高齢ドライバーに当たる可能性もない。
もちろん、安全性や快適性という素晴らしさもあるけれど、タクシーが100%完全なプライベート空間になるっていうところが、一番最高だと言っていました。
テスラと Waymo の違い
自動運転といえば、テスラも有名です。でも、Waymo とテスラを比べると(テスラオーナーとしては少し悔しいし、Google社員としては嬉しいけれど)、正直、Waymo の方がスムーズに感じました。特に、周りの障害物認識のスピードが半端じゃないんです。この差ってなんだろう? と、ずっと考えていました。
そもそも、なぜ Waymo はここまで周辺認識がスムーズなのか? 僕もテスラでオートパイロットをよく使うのでわかるのですが、Waymo はスムーズすぎます。
その答えは、Waymo とテスラの自動運転に対するアプローチが全く違うことに起因しているからだと思います。
自動運転には、いくつか必須と言われる要素があります。
そもそも、なぜ Waymo はここまで周辺認識がスムーズなのか? 僕もテスラでオートパイロットをよく使うのでわかるのですが、Waymo はスムーズすぎます。
その答えは、Waymo とテスラの自動運転に対するアプローチが全く違うことに起因しているからだと思います。
自動運転には、いくつか必須と言われる要素があります。
- 車線など道の状態を隈なくインプットするための高性能3D地図、
- 前方の危険を回避する LiDAR (レーザーレーダー)
- 周囲を認識するカメラ
の3つです。
Waymo を含めて、テスラ以外の全ての企業は、この3つをフル活用して自動運転を実現しています。テスラだけが、独自のアプローチを続けています。
まず、テスラは LiDAR というレーダーの搭載をやめました。普通に考えたら、狂ってます。でも、イーロン・マスク曰く「人間にはレーダーなんて付いてないんだから、カメラだけでいけるだろう!」という凄い理屈でやめてしまったんです。本当の理由はわかりませんが、よく言われているのが、LiDAR はめちゃめちゃ高いから。安全性がそれほど変わらないなら LiDAR の搭載をやめれば、その分、車両価格を安くできるからだと言われています。
一方で Waymo には、LiDAR が搭載されています。Waymo の車体の前後左右、そして車体上部にクルクル回る装置が付いていますが、それが LiDAR のレーダーです。それで、周りの障害物を検知しています。これによって信じられないスピードで周辺認識を行えているわけです。
そのため、Waymo は車両の価格がとんでもなく高くなっています。一方で、テスラは LiDAR の搭載をやめて、それらを全てカメラで賄うという大きな決断をしたため(真相はさておき、そう言われています)、安価で、あれだけの車を開発できています。
ちなみに、テスラも最近 LiDAR を購入しているという話もあるので、最新の情報は分かりません。まさに日進月歩ですね。
もう1つのポイントが 3D 地図です。これまで自動運転技術には、超精密な 3D マップが必要と言われてきましたし、今でもそのように考えられています。実際に、Waymo など多くの自動運転システムは、3D マップに依存しています。
自動運転には高精度な3D地図データが必須
問題は、この3Dマップを作るのに、とんでもなくお金と手間がかかること。国全体の全ての道路の3Dマップを作るなんて、非現実的だという意見が根強くあります。日本も頑張って3Dマップを作っていて、高速道路はカバーが完了したそうですが、例えば、東京の全ての道路の3Dマップをカバーできる日が来るとは、正直思えません。ちなみに、日産の手放し運転機能やホンダの自動運転機能が高速道路だけでしか動かないのは、このためです。
一方で、テスラの自動運転は、3Dマップ機能に依存しません。全てをカメラで判断します。そのため、初めての場所でも、一般道でも、基本的にカメラが動けばオートパイロットが使えます(アメリカでは既に完全自動運転 FSD も可能)。自動運転と一言で言っても、その実装方法は様々なんです。
Waymo は3Dマップに依存しているので、利用範囲が限られています。簡単に言えば、3Dマップがない場所にはいけないわけです。実際にナパバレーやサンフランシスコ国際空港、サンノゼまで Waymo は行ってくれません。
このように考えると、Waymo は車体の価格を上げてでも LiDAR を搭載して、3D マップを利用した王道ど真ん中のテクノロジーでサービス展開ができるため、テスラを凌ぐだけのスムーズな周辺認識を手にしていると考えられます。
ではテスラが劣っているのかと言われれば、決してそんなことはありません。LiDAR や 3D マップを使わずに、カメラと AI(ソフトウェア)に全振りするという信じられない意思決定を実現して、すでにアメリカでは安全で実用的な FSD(完全自動運転)搭載車を、これだけ安価で大量に世の中に出しているというのは、それこそ革命的です。ちなみに、サンフランシスコならテスラ率は、当然 Waymo なんかの比じゃないくらい高いです。どこもかしこもテスラだらけです。
Waymo もテスラも、どちらも素晴らしい技術革新であることは、疑う余地もありません。
これからのワクワク
さて、これからどうなるのか?
まず、この技術がいつ頃日本に入ってくるのか? 最近、1つワクワクするニュースがありました。それは、「Waymo」東京で海外初上陸というニュースです。Waymo の海外初上陸は、奇しくもライドシェアすら解禁できていない国、日本でした。
もちろん、これで来年から Waymo の自動運転タクシーが東京の街を走るということはないでしょう。特に日本人は、機械に対する安全期待値が異常に高いので、かなり難しいとは思います。どれだけ人間と比較して機械の方が安全だというデータがあっても、人間の交通事故は許せても、機械が人間様を傷つけるなどあってはならないと考える社会性が、まだまだ根強く残っています。もちろん、これは日本だけに限ったことではなく、世界全体としての傾向とも言えます(ただ、日本は特にひどい)。
ちなみに、よく言われていることですが、自動運転の事故率が人間より遥かに低いことは、様々なデータが既に証明しています。
まず、この技術がいつ頃日本に入ってくるのか? 最近、1つワクワクするニュースがありました。それは、「Waymo」東京で海外初上陸というニュースです。Waymo の海外初上陸は、奇しくもライドシェアすら解禁できていない国、日本でした。
もちろん、これで来年から Waymo の自動運転タクシーが東京の街を走るということはないでしょう。特に日本人は、機械に対する安全期待値が異常に高いので、かなり難しいとは思います。どれだけ人間と比較して機械の方が安全だというデータがあっても、人間の交通事故は許せても、機械が人間様を傷つけるなどあってはならないと考える社会性が、まだまだ根強く残っています。もちろん、これは日本だけに限ったことではなく、世界全体としての傾向とも言えます(ただ、日本は特にひどい)。
ちなみに、よく言われていることですが、自動運転の事故率が人間より遥かに低いことは、様々なデータが既に証明しています。
平均的な人間ドライバーと比較して物損事故の請求発生率が88%、人身事故の請求発生率が92%も低かった。さらに、先進的な安全機能を備えた最新型車両を運転する人間ドライバーとの比較でも、物損請求で86%減、人身請求で90%減という優れた結果を示した。一般にロボタクシーはUberやタクシーのような職業運転者と比較されることが多いが、これらは平均的ドライバーより事故率が高い傾向があると言われている。そのため、ウェイモが路上にいることで、実質的に道路全体の安全性が向上しているといえる。
しかし、人間の価値観や倫理観、世代の変化と共に、10年くらいのスパンでタクシーを含めた商用車両が無人に代わっていくことは間違いないだろうなというのが今回の旅の結論です。
そして、テスラが先頭を走っている自家用車への完全自動運転機能搭載も、これから10年くらいで大きく進歩しそうです。
仕事が終わる頃に、スマホから自分専用の小型車を呼んで、オフィスから家まで自動運転で帰宅する、なんて世界がもう目の前まで来ています。もちろんそれだけではなく、子供の送迎や高齢者の通院など、モビリティの進化によってもたらされる社会変革の効果は計り知れません。
すでに大都市サンフランシスコで、無人タクシーがバンバン走っている現実を見れば、その世界まであともう一歩、そう信じたい気持ちになります。
Waymo 、がんばれ!
テスラ、がんばれ!
そして、テスラが先頭を走っている自家用車への完全自動運転機能搭載も、これから10年くらいで大きく進歩しそうです。
仕事が終わる頃に、スマホから自分専用の小型車を呼んで、オフィスから家まで自動運転で帰宅する、なんて世界がもう目の前まで来ています。もちろんそれだけではなく、子供の送迎や高齢者の通院など、モビリティの進化によってもたらされる社会変革の効果は計り知れません。
すでに大都市サンフランシスコで、無人タクシーがバンバン走っている現実を見れば、その世界まであともう一歩、そう信じたい気持ちになります。
Waymo 、がんばれ!
テスラ、がんばれ!