Shoho Kozawa

August 1, 2023

シンガポールに3週間行ってきます

明後日から3週間ほどシンガポールに家族で行くことにしました。言ってみればプチ移住です。今日はその話をシェアしたいと思います。

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きっかけ

小学3年生のうちの娘は、小学校1年生から民間の学童に行ってます。その学童は日本の学童であるものの(つまりインターナショナルスクールなどではない、ただの地元の学童)英語学習を強みとしている学童です。1年生の時に ABC からはじめた娘も、いまは色々な英語表現を少しずつ覚えてきていて(もちろんまだまだですが)、何より本人が英語やグローバルな環境にすごく興味を持ち始めています。

なんとか彼女の好奇心をもっと刺激できる術はないものか?そんなことをぼんやり考える中で、この辺りで海外スクールに思い切って入れてみるのもいいかなと思い、今年の夏は家族でシンガポールに行って娘をスクールに入れてみることにしました。これからどんどん大人になって、いつまで親のいうことを聞いてくれるかもわからないし、自我ができてくると恥ずかしさなんかもどんどん出てくると思います。小学校3年生で行くのはけっこういいタイミングなのではないかと思っています。

一方で私の仕事はどうかと言うと、いまの会社には、Work From Anywhere という素晴らしい制度があって、1年間のうち1ヶ月間だけ好きなところから働けるという制度があります。これを使えば、私はオフィシャルにどこからも働けます。幸い、シンガポールにはたくさん同僚たちもいるので、彼ら彼女らとじっくり話せるのは仕事の観点でもとてもメリットがあります。妻は自分で事業をしているのでリモートでなんとかできるとのこと。

いろいろな歯車がうまく絡み合って、明後日から3週間だけシンガポールに住んでみることにしました。

準備

まずは何より娘の学校探しです。シンガポールには多くのサマースクールがあって、1週間から申し込むことができます。内容もさまざまで、英語学校もあれば、アウトドアを楽しむクラス、シンガポールの街中をみんなで探検してみるクラス、料理をみんなで学ぶクラスなどたくさんのバリエーションがあります。シンガポールオフィスの同僚にも意見を聞いて、日程などを考慮して選択肢を作り、最終的には娘に選ばせました。

娘は予想外にも科学教室を選びました。なぜ科学なのかはよくわかりませんが、娘の選択なのでまったく問題ありません。私はスクールに WhatsApp でメッセージを送って、あまり英語ができないけど大丈夫か?どういうコースか?など最低限の確認をしました。値段は5日間で800ドル(約8万円)です。この中にはランチやスナック、バスでの送迎も含まれています。どうなるかわからないので、まずは5日間のクラスを申し込み、もし娘がもっと行きたいといえば延長する予定です。ウェブから申し込んで、Wiseで1週間分の料金の支払いをしました。

宿泊は、当初はAirBnBを予定していましたが、なんとシンガポールではAirBnB が原則違法であることがわかりました。出てくるのはサービスアパートメントばかりだし激高。ちなみに、私の知り合いが住んでいるスタンダードなコンドミニアムの家賃はだいたい月に70-100万円ほど。日本とは比べ物にならないくらいシンガポールの家賃は高いのです。結局値段なども考えて、最低限の安全性と快適性が担保されているスタンダードクラスのホテルに長期滞在することにしました。予約は Expedia, Agoda, Hotel.com, 直接予約などを比較して、キャンセルが直前まで無料などの条件を考慮した上で Agoda で予約しました。

親が勝手に娘に対して持ってる期待

日本で放課後に毎日英語にそれなりに触れているとはいえ、海外の学校、日本語が全く通じない環境で5日間過ごすというのはとてつもないことだと思います。本人は少し英語には自信をもっていると思いますが、それでも日本語が全く通じない環境というのは異次元です。

正直言うとスクールは1週間申し込んでますが、初日の午前中に泣きながら「もう嫌だ」と電話がかかってきても驚かないと思います。そのくらいすごいことだし、8歳の僕なんかでは到底無理だった思います。だから、何があってもまずは初日に迎えのバスに乗ったら心から褒めてあげようと思ってます。

正直、1週間行ったくらいで英語力が劇的に伸びるなんてことはないことはわかっています。もしかしたら辛い経験になるかもしれません。だけど、シンガポールの醍醐味でもある色々な人種や宗教、国籍の人の中で、マイノリティとしての自分を体験できる時間というのは、きっと彼女にとってかけがえのない時間になると信じています。

シンガポールにいる同僚たちは「すごいじゃん!」とか「きっと大丈夫!何か助けられることがあったらいつでも教えて」とか、とてもサポーティブで本当に感謝です。

ぼくは、今は外資系に勤めていますが、入社するまで英語はほぼできませんでした。英語どころか、今思えばグローバルで当たり前の多様な価値観は何もかも恥ずかしいくらいまったくわかっていませんでした。英語ができないせいでミーティングを組んでもずっと携帯をいじられたり、出張をしても一言も喋れずに悔しいを思いをしたことも何度もありました。毎日が劣等感の連続でした。

それでも毎日をなんとか耐え凌ぐ中で、同僚と信頼関係ができて、友人ができて、そして自分に自信がついてきました。英語もほんの少しだけ上達しました。価値観の幅も信じられないくらい広がりました。これは間違いなく自分の人生において最も大切な体験の1つであると確信しています。

娘がこの数週間の体験をどこまで覚えているかはわかりません。だけど、将来どこかで、無意識だろうが意識的だろうが、ほんのちょっぴりでもシンガポールの小さなスクールで過ごしたこの時間をよかった思う日がくれば、親としてそれほど嬉しいことはありません。

最後に、制度があるとはいえ「めっちゃ良いですね!いってらっしゃい」と言って気持ちよく送り出してくれたチームメンバーには、本当に心から感謝です。

娘に言葉をかけるとすれば「失敗なんてない。お前がシンガポール行きの飛行機に乗れただけで最高だ」かな。

じゃあ、いってきます!

続編: 【準備編】小学生の娘をシンガポールのサマースクールに2週間入れてみた

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