Shoho Kozawa

May 26, 2021

おせっかいを辞める

長年いろいろと生きていると、人に対して「こうすればいいのにな」と思うことがたくさんあります。

たとえば、

  • iDeCoとかNISAは財政上のメリットに加えて、リスクマネージメントの観点でも、老後貯蓄がないリスクは必ず避けるためになるべく若いうちから1万でも3万でも積み立てたほうがいい
  • パスワードは漏洩するものなので、パスワード管理ツール(1PasswordとLastpassとか)は入れたほうがいい
  • これからの人口減少を考えると、都内から離れた新興住宅地に、これから35年計画でマンションを買ったり、家を建てたりすることはリスクだから避けたほうがいい
  • これからのキャリアを考えたら、今の会社を転職したほうがいい、逆にしないほうがいい。転職するときは〇〇にこだわったほうがいい
  • こういう子育てを考えたほうがいい。これはやめたほうがいい、やったほうがいい

あってるか、間違ってるかは置いておくと、いろいろな分野で、いろいろと言いたいことはあるわけです(これを「うざい」と言うのだろうと最近思います😱)

若いうちは、自分の経験や知識を他人に共有して他人の行動や考えが変えると嬉しくて、いろいろ自分の考えを熱く説明したり、説得したりしてました。まさにお節介クソ野郎です🤭最近はそういうお節介をなるべく辞めることにしました。

理由はいくつかあります。

  • 本人がそれでいいなら自分には関係ないし、それでいいじゃんと思えるようになったこと
  • 本人が知りたい!やりたい!と思わないと意味がないことを実感し始めたこと

本人がそれでいいなら自分には関係ないし、それでいいじゃん


たとえば、私の子供が産まれた時に、私の母親が孫のために学資保険に入ってくれました。あまり学資保険について知らなかったので調べてみると、10年で払い戻し率が5%くらいしかない恐ろしい商品なのです。それなら保険には別に入っているし、ジュニアNISAでインデックスの投資信託でも買ってくれたほうが確実に経済的なメリットはあります。

一応アドバイスはしたものの、いつも行ってる郵便局の知り合いに勧められたからと申し込んでいました。そんなものです。もちろん子供に貯蓄してくれているのはありがたい話なので、本人がいいならそれでいいかと説得を止めることにしました。もっといい選択肢を知っているけど、そうじゃない選択肢を選んでも害はないからです。

私は家族の仕事柄、家については少しだけ知識を持っているわけですが、正直にいうと「それやめたほうがいいよ」「ここも見たほうがいいよ」「もっといいものあるよ」と思うことも多くあります。だけどお金を払うのは本人だし、ご家族がそれで満足ならそれでいいんじゃないかと思うようになりました。聞かれればもちろんアドバイスしますが(あと本当に仲のいい友達などであれば思ったことをいいますが)、そうじゃなければ「いいっすね!」で全員ハッピーなのです。

本人が知りたい!やりたい!と思わないと意味がない


最近家を建てたことで、いろんな人から資産運用について聞かれることが多くなりました。貯蓄において私の1つの結論は、とにかく少額でもいいから早く始めたもの、長く続けたもの勝ちということです。それは自分の命の時間でレバレッジをかけられるから、若くして始めたほうが確実に複利のパワーで強いということなんです。私自身は20代の時は貯蓄なんてしてなかったのですが、なんで勿体無いことをしたのだろうと悲しくなります。

その悲しい経験を20代の人に話しても、実際始める人は稀です。30代や40代でも多分稀。本人にやる気がないと意味がないんですね。心から「いや、本当に60歳とかなったらどうするの?」と思うことも多くありますが、本人に危機感や知識欲がないと意味がない。いくら情報や経験を話しても、受ける側が準備できてないと意味がないわけです。

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先日友人からキャリアについて相談したいと言われて、ランチも挟んで4時間くらいメンタリングしました。とてもいい時間だったし、やはり本人に何かを知りたい、何かを変えたい、そんな渇望感があれば、その時間がとても意味のあるものになるんだなと実感しました。

今の会社では数名から依頼されて定期的に1-on-1をしてます。キャリアの話、ライフスタイルの話、仕事の話、スキルの話、いろいろな話をします。自分から動いて何かを学ぼうとする姿勢を持ってることは心から素晴らしいなと思います。

「1兆ドルコーチ」のビル・キャンベルはこんなことを言っています。

Google の採用面接で、ビルが「コーチングを受け入れられるか?」という質問に「コーチによりますね」と答えた候補者が不採用一歩手前になったエピソードが紹介されています。傲慢さや自己中心的な考え、嘘つきをビルは徹底的に嫌いました。

リーダーにふさわしいのは好奇心旺盛で、新しいことを学ぶ意欲に溢れた人物だ。利口ぶった傲慢な野郎は願い下げだ

参考: 「1兆ドルコーチ」を読んで

結局は本人次第ということなのです。

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自分の選択と違っても、本人が満足なら、他人がとやかくいうことはやめること。これによって精神的にとても安定できました。

そして、好奇心旺盛で、新しいことを学ぶ意欲に溢れた人物がもしアドバイスを求めてきたら、喜んで手を貸すこと。こんなに嬉しいことはありません。

お読みいただきありがとうございました😄

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